5000万の資産と貧乏リテラシー

自己紹介

私の資産は5000万を超えています。内訳は貯金と株がほとんど、割合的には貯金が少し多いくらいです。
野村総研が発行している下図の金持ちピラミッド(笑)上だと、どうやら準富裕層と言われる分類らしいですが、まったく自覚はありません。家とか高額な買い物をしたら、すぐに無くなる資産額ですしね。

野村総合研究所 2021年の日本における富裕層の規模の推計結果


一方で5000万を超える資産により、精神的に余裕が出来たのも確か。何より貧困層だった私が、これだけの資産を貯めることが出来たことが驚きです。

では、どうやってここまで貯まったのか?私に備わっていた貧困リテラシーを紐解きつつ、その過程を振り返ってみました。

貧乏リテラシー

貧乏人に当てはまりそうな特徴を自らの実体験に基づき顧みるとともに、そのエピソードを列記してみます。

虫歯だらけ、歯が無い

貧乏人は歯が無い人が多いという都市伝説について、意外に真実味のある話です。なぜだろう、私もそうでしたが、歯に対するメンテナンス意識が薄いのです、というか、健康全般に対する意識が薄いのですが。
歯については虫歯で痛くてたまらないのに、何故か歯医者に行かなかったんですよね。
貧乏暇無しで忙しすぎるからなのか、行くのが面倒なのか、お金が無いからなのか今となっては、もはや私自身にも分からない(笑)ただ歯医者が好きな人はいないと思いますけど。

虫歯を放っておいたら、そのうち歯の神経が腐って無くなり、痛みも感じなくなりました。ただあるとき、歯がポロポロ抜け出して・・さすがにこれはダメだと思い、歯医者に行ったら手遅れと言われました(笑)

使い物にならない歯は全て抜いて、インプラント手術を受けることに。また昔に治療した銀歯もすべてセラミックにしてもらいました。治療は2年掛かり。ちなみに今は反省して、ちゃんと定期健診に行っていますよ。
インプラント手術、さらに銀歯をセラミックに総入れ替えをして、総額250万ほど掛かりました・・。

投機

FXでトータル400万ほど負けたり、悪名高い毎月分配投信に手を出したりと散々でした。これは金融リテラシーの無さが招いたものだと考えています。楽をして稼ごうとする、損切りできない、一発勝負を狙う、美味しい話にすぐに飛びつく・・貧乏人の特性ですね。
いままで見事に市場からカモにされてきたかと思います。ただ失敗が若い時で良かったとも思っていますが。

FX失敗談 (-400万)
私は浅はかにも不労所得を得ようとして何度も失敗してきました。ちなみに今までのFXの損害総額は400万くらい。趣味の投資(投機?)の一つ、FXについて失敗談と経験から得た考えを書いてみます。 FXでのス...

ギャンブル

ギャンブルが大好きでした。お金を増やそうとして余計にお金を失っていくという、典型的ダメギャンブラー。社会人になって給料やボーナスがまともに入るようになり、また学費を払う必要が無くなったため(奨学金返済はありましたけど)、自由に出来るお金が増えた結果、一攫千金を狙いでギャンブルにのめり込むことに。

お金もないのに競馬単勝1点買いで1万円ツッコむとかね・・。今でもやりませんよ、そんな買い方。
競馬・競輪・オートレース・競艇、もう全部が好きでハマりました。でも不思議とパチンコ・パチスロには手を出しませんでしたね。確率変動とか、なんだか難しそうで(笑)
プライベートのときもギャンブルのことばかり考えていて、パソコンで予想ソフトっぽいのも作ったり。結局、全然当たりませんでしたけどね。

なお競艇は今でも大好きです。基本的に川とか海とか水の流れる様子を見ているのが生来好きなので、きらきら光る水面を見ていると心が和み癒されます。
そしてボートが通る前の『静』と、通った後の水面の『動』を見て感じるのが好きというか・・加えて選手たちのガチ勝負を楽しむことができ、生で見るとすごく迫力があり楽しいです。
今でも、よく競艇場に赴き遊んだりします。ただ掛けても1レース数百円ほどですけど。

何故5000万たまった?

上記の通り、過去の私の人間的な特性としてお金が貯まる要素がありません(笑)
それでも何故ここまでの資産を蓄えられたかというと、ひとえに仕事上の収入の高さ、そして失敗を繰り返しながらも徐々に金融リテラシーを身に着けてきたからでしょう。

エンジニアという職種

仕事については、職業がエンジニアで良かったかなと。他人とのコミュニケーション能力も高くない私にとって、機械相手で仕事をするというのは比較的楽な部類に入ります。
紆余曲折あって理系の道に進みましたが、大学は夜間とはいえ学費はそれなりに掛かりました。
若い時は高く掛かる学費に躊躇しましたが、社会人になってから振り返ると、エンジニアを志して正解だったかもしれません。技術系で手に職をつけたこと、事務職より就職・転職が比較的楽なこと、そして給料をそれなりに貰えることなど。

これはどのようにキャリアを積んできたか、また所属してきた会社にもよるかもしれませんが、そのメリットは享受してきた気がします。

学生時代の研鑽

また貧乏な夜間大学の学生時代にはお金もなく遊ぶこともできませんでした。昼は仕事をしてましたし、休日で学校もない日は家で休息するか勉強するかの二択が基本でした。

そんな大学時代には、それなりに頑張っていた自負はあります。実際に根を詰めすぎて、途中で心が壊れましたから。

でくの坊として -自己紹介的な何か②
「雨ニモ負ケズ」という詩があります。有名な宮沢賢治の詩ですが、私が今でも全文を暗唱できる好きな詩の一つだったりします。学生時代の苦しい時期に読んだのでよく覚えています。 学生時代の挫折 大学生活ではい...

ただ、そのとき昼の仕事で得た業務経験や社会人としての人との付き合い方、また勉強の面ではお金の掛からない図書館で毎日のように読み漁った大量の理工書からの知識。そのすべては、意外にも社会人になってから役立つことになり、仕事にも十分に活かすことができました。

ひたすらに働きまくった

30代あたりから色々な仕事を任されることになり、また特段に断る理由も無く、基本は全てを受け入れ、こなしてきました。
自分の時間の殆どを仕事に費やした30代でしたが、もともと物欲も無い自身の特性もあり、お金はどんどん貯まっていくことに。
今考えると、そのときの労働環境はブラックそのものですが、そうした状況に身を置くことで仕事上の技術を向上させることができた側面もあります。

資産構築は30代から40代半ばにかけて

貧乏学生とギャンブル三昧だった20代の頃は貯金は0でしたので、おおよそ30代になってから貯め始めたことになります。逆算すると5000万を貯めるまで掛かった期間は、おおよそ15~6年というところでしょうか。
投資の失敗や高額の医療費が無ければ、もっと貯まっていたでしょうね。まあ、それも含めて自分の過去ですし、特段気にしていませんが。

いまは、そうした苦い経験から学んできたことにより金融リテラシーも高まり、資産運用もそれなりにこなせるようになりました。あとは、お金の管理が上手くなりましたね。私にとって無為なことにお金を使わなくなりました。

新NISAと桃鉄と
桃鉄好き 私は桃太郎電鉄というゲームが好きです。有名な鉄道ボードゲームですが、内容的には鉄道会社の社長となり、日本全国の各駅で物件を買っていき資産を増やし、他のプレイヤーと資産を競い合い勝利することが...

なにより当面の生活に困らないだけの資産を持つと、心に余裕が生まれるというのは本当のようで。
未来すら何も描けなかった10代。
自分を変えたくて常に何かに追われていた20代。
ひたすら仕事に打ち込みプレッシャーと向き合い続けた30代。

今も仕事上で苦労する場面が多いことは同じですが、もはや仕事はいつでも辞められる精神的余裕と資産が備わりました(笑)40代になって、ようやく心に平穏を保つことが出来るようになった気がしています。