新NISAと桃鉄と

新NISAと桃鉄 資産と投資

桃鉄好き

私は桃太郎電鉄というゲームが好きです。有名な鉄道ボードゲームですが、内容的には鉄道会社の社長となり、日本全国の各駅で物件を買っていき資産を増やし、他のプレイヤーと資産を競い合い勝利することが目的となります。
購入可能な各物件には固有の利息が設定されており、所有している物件価格の数%の割合の収益を一年に1回、3月の決算月に貰えます。

現金を持ちすぎるとスリの銀二と呼ばれるキャラクターに半分又は全額!を取られて不利になったりするので、高額物件を購入して現金を意図的に減らしたりと、戦略的な立廻りも要求される部分も魅力の作品。
インフレも考慮されているのか、ゲームを進め年数が経つに連れ、各種お金増減マスでの影響も大きくなっていきます。

株取引も桃鉄のノリで楽しむ

株取引も、これに近いイメージで楽しんでいます。物件=株と見立ててゲームのように所有株を増やすのが気持ちがいい。桃鉄の定番キャラクターである貧乏神もいませんし(笑)
そして、だんだんと配当という名の収益を増やし、キャッシュフローを高めていく過程が好きなんですよね。

これを現実の株取引に当てはめると、例えば基本的に減配しない企業を選びますし、一度買ったら余程のことが無い限り売らないスタンスに徹しています。

もっとも現実の株は、ゲームのように高い利息はつかないし、配当金から税金も取られます。そして購入するために多額の資金が必要になるため、安易に株を購入することも出来ません。

またレバレッジを掛けられる信用取引(所持金額以上の取引をすること)には手を出さないと決めていますので、ゲームに比べ資産の伸びが緩やかになってしまうのは現実の厳しさです。ただ1株から購入可能なミニ株なんて買い方もあるみたいですが。

また桃鉄では各種の特殊効果を持つカードというアイテムが存在し、カードの使用により戦況が多く変わり有利な状況から一転、不利になったりします。

現実には、こういったカードアイテムのようなチートはありませんが、逆に資産価格の上昇によるキャピタルゲインがありますからね。ゲーム内で良いカードを入手できるかは運しだい。一方で株価を予想できるのは詐欺師か神様しかいませんから、現実の株でキャピタルゲインを運良く得ることは、ある意味で特殊効果を持つカードを幸運にも入手するみたいなものです。

2024年の新NISAを控え、高配当投資が密かなブーム?

ところで最近では配当金目当てで株を購入する高配当株投資なるものも、密かなブームになりつつあるようです。特に2024年からは税制が優遇されるNISAの適用範囲が更に拡大した新NISA制度が始まりますし、少なくとも投資に流れるお金はこれまで以上にはなるでしょう。

ちなみに新NISAの特徴をざっくり纏めますと、下表の通り。

     区分 旧NISA 新NISA
   一般NISA  つみたてNISA   成長投資枠  つみたて投資枠
  非課税保有期間       5年間       20年間       無期限
  年間投資枠       120万        40万       240万       120万
  最大投資枠      (600万)      (800万)      1200万      600万
  ロールオーバー 不可 (旧NISAから新NISAへの持ち越しは不可)

例えば通常の取引で購入した株の配当金を貰っても、20.315%が税金として徴収されますが、NISAで購入すれば、その税金も掛かりません。ただ現行のNISAでは投資可能額が年120万が上限で加えて5年間の期限付きと使いづらい。

正直、新NISA制度は将来の金融所得税の増税に対する布石のような気もしていますが、この制度の恩恵を受けない理由はありません。来年からは、この新NISA制度を利用してより一層、高配当株を買い漁る予定です。

キャッシュフローを高めたい

一般的に最強の投資法はインデックス投資に脳死でひたすら積立ることと言われますが、私はキャッシュフローを重視するので、高配当株投資の方が向いています。

ただ投資をしない奴は情弱だとかいうイキった輩もいますが、私はそうは思いません。各々の生活環境などもありますし、宵越しの金は持たず物欲を満たす生き方を幸福とする人もいます。故に個々人で好きなようにすれば良いだけ。投資は絶対正義ではなく、インデックス投資とて暴落して大損だってあり得るし、全ては自己責任です。
ただもし資産を高めたいと考えたとき、労働による収入だけでは限界があることも実感しています。
昨今は働き方改革による残業規制もあり企業での一般労働者としての収入の増加は期待できないし、そもそも今のご時世だと社会保障費と税金が高過ぎるので額面は増えても手取りは減る一方となるでしょう。労働収入だけで資産を構築するのは、今後の日本社会では無理ゲーです。

配当金はサブウェポン?

一番の稼ぎ頭と投資先は自分自身という労働力。ただ配当金という臨時収入、不労所得を高めていくのも面白いものです。例えばシューティングゲームを例にすると、本業が主武器とすれば、配当金は弾数制限のある特殊攻撃(ボム)みたいな(笑)主武器がもちろんメインですが、特殊攻撃も状況により使いこなすことで、戦況を大幅改善でき非常に役立つんですよね。

桃鉄では決算月にお金が入ってきますが、現実でも配当金で生活できるほどのポートフォリオを組んでみたいものです。それにしてもゲーム脳だ。