日本社会では少子高齢化が問題になっていますね。また最近では労働者不足の話も、頻繁にニュースで見掛けるようになりました。私の会社でも、やはり同じです。何処の部門からも聞こえてくるのは人手不足。職場の平均年齢はもはや40を超えるでしょう(笑)
地方は高齢化が深刻
高齢化が顕著なのは、やはり地方の田舎。退職後のUターンも考えて、田舎の求人をたまに見たりしますが、多いのはやはり介護系です。そもそも地方の片田舎の求人など、ほとんどが介護関係と公務員くらいです。あとはスーパーの店員とか?でしょうか。
さらに介護系について詳細を覗いてみましたが、給料は平均から比べると安いです。
私のような独身ならば生活していけますが、家庭を持たれている方は夫婦共働きなどしないと難しいでしょう。
介護の給料が安いことは昔から知っていましたが、今後、高齢化社会が到来し要介護の人たちが増えていき需要が増えていく状況でも労働環境は改善していないようです。
介護は重要な仕事だと思うのですが、売り上げや利潤をトコトン追及していくというような業界でもないイメージなので、これからも劇的に労働環境が改善していくことはなさそうです。
まして殆ど運営資金が税金であるという現状で、労働者の賃上げなど夢のまた夢。ただ需要はうなぎ上りに増加し、常に人手不足に苦しんでいる業界になっています。
また老人が老人を介護する状況も問題に。私も40代。まだ介護されるような年齢ではないですが、決して他人ごとではありません。私の親も高齢です。
最近になって8050問題が騒がれるようになりました。簡単に解決できそうな単純な話では無いですね。
というより、もう手遅れのような感じ。
2025年問題
親族の介護が必要で会社を辞めざるを得ない方々もますます多くなっていくでしょう。現に現在進行形で問題になっています。
2020年には女性の2人に1人が50歳以上となりました。ちょっとショッキングですね・・50%ですよ。
また2025年には高齢者人口が約3600万人になるとのこと。国民の約1/3ですね。
さらには2025年の医療保険給付は総額54兆円になると言われており、2025年問題と言われていますね。年金の前に、世界に誇る日本の医療制度が破綻しそうです。
もしかしたら米国のように病院で治療を受けるだけで何万・何十万のお金が必要な国になってしまうかもしれません。
氷河期世代を見捨てた時点が終わりの始まり
この国はどうなるのでしょうか。国力を低下させる最も大きなファクターは国の人口減少です。
その点でも少子化対策などと言っていますが、効果がありそうな具体的なプランなど一つも聞いたことがありません。表面だけ取り繕ったお行儀の良い少子化対策ばかり。
個人的に言わせてもらえば氷河期世代を自己責任論で見捨てた時点で、もう終わりでした。我々の世代では結婚を諦めた人たちが多くいるでしょう。その結果、子供を生める今の若年層自体も少なくなってしまっています。子育て支援などしたところで現状維持がやっと。
事実婚や多重婚を認めるとか、一夫多妻(一妻多夫でもいいですが、それだと効率が悪そう)制にしてお金持ちにたくさん育ててもらうとか、極論でいくと国策として有無をいわせず強制的に男女を結婚させてしまうとかしかないでしょうね。あとは子供一人あたりの出産費用を無償にして、かつ数百万くらい支給するとか?
トンデモ論が混じってはいますが、そのくらいしないと社会の常識や構造というのは変えられないかと思っています。何かを変えようとしても、今度は損得や個人の尊重とか倫理観を持ち出してきて反対してくる輩が必ず湧いてきます。
社会構造を大きく変革するにはもの凄いエネルギーと犠牲が必要になります。
そこまでして変えようとする政治家はいないでしょうし、賛同する国民もまたいないでしょう。
変化を拒む社会
もはや皆の根本の意識を変えるパラダイムシフト的なことが起きない限り、解決することはないでしょう。そして人々の意識改革が起きるほどの状況になった時は、すでに手遅れです。
会社員勤めをしていても感じることですが、社会には保守的な方々が予想以上に多いです。要は変化を拒んでいるのです。
例えば終身雇用など、もう維持できないと大企業経済界の会長が無理だと言っているのに、いまだに他人事のように考えている方々がいます。
諸行無常
私は世の中は諸行無常だと思っています。今後、AIに代表される新技術が、これまで人がしていた単純作業を奪っていきます。AIが労働者の代わりに仕事をして経済を回してくれるから、単純労働からは解放され、働かなくても経済が回るとか言っている輩もいますが、その理論がよく分かりません。
経済に絡むAIを開発しているのは、あくまで営利企業であって、国民を労働から解放させるために活動しているわけではありません。利益を追求し続ける資本主義という社会構造上、AIへの代替は単に労働市場のパイを奪われた失業者が増えるだけのイメージです。
まして機械は文句も言わずに仕事をしてくれますから、人間より使い勝手が良く、疲れ知らずです。定期的なメンテナンスをすれば良いだけ。
一方で失業した人たちの環境は更に悪化し、格差は拡がるだけだと思っています。そして、そんな社会の変化に対応できない人たちは、きっと取り残されていくのでしょうね。
誰かに決められたステレオタイプの幸せではなく、自身が望む生き方を模索する時代になったのだと強く感じます。