派遣社員として-自己紹介的な何か①

自己紹介1 自己紹介

少し自己紹介的に過去の話を書いてみようと思います。

貧乏な家庭で・・

私は片親で貧乏な家庭に育ちました。高校卒業までは漕ぎ着けましたが、進学するお金は当然無く、やはり経済環境的に考えれば就職一択でした。別に学費免除の特待生とかになれるほど頭も良くないし、何かのコンクールで受賞をした実績などもありません。何処にでもいる一般的な凡人です。
しかし田舎の適当な会社に就職したら、自分の可能性が全て無くなってしまう気がしていました。そのときは自意識過剰で身の程を知らなかったのです(笑)そして何より、一度でいいから田舎を出て外の世界を見たかった。

そんな折、学校の図書室で目に飛び込んできた新聞の片隅にあった派遣社員募集の広告。
私は派遣社員になりお金を貯めて、進学することを脊髄反射的に決めました。

周囲に相談もせず半場ヤケクソ状態で決めて行動に移したことですし、友人やクラスメートからは呆れと嘲笑を受け、周囲の教師からは反対され、そのとき味方は皆無でした。

もっとも親は静観を決め込んでくれました。
ただ私の突飛な行動に対して、どんな気持ちを抱いたのかは定かではないですし聞いてもいませんが、あのときの悲しそうな顔は今でも忘れません。

面接会場までは田舎の町を出てバスに乗り、少し大きめの市へ行く必要があったのですが、そのバスの中でこれからの不安に押し潰されそうになっていたことを今でも覚えています。自分で決めたことなのに。ただ面接官のおばちゃんがとても良い人で、緊張をほぐそうとして色々と勇気づけてくれたことが印象深いですね。

1年間の派遣社員に

結局、派遣社員として無事採用された私は県外に移り住み、とある企業の工場で働くことになりました。そこで配属されたのはプリンターを開発する職場。
てっきり何の経験も知識も無い一般常識皆無の高校出たての若者が派遣される場所なんて、例えば自動車会社のライン工のような激務の肉体労働系だと思っていたのですが、今考えると不思議ですね。

そこで右も左も分からない私は、とにかく迷惑を掛けまいと一所懸命に頑張っていた気がします。
職場の人たちとの付き合い方もよく分からず、知り合いも友人もいない。なかなかハードな毎日でしたが、そのときはそんなことを悩む余裕すら無かった気がします。

ただお金を貯めることを目標としていたので、必然的に周囲との付き合いも悪くなります。
慣れない仕事、職場にいる社会人たちとのコミュニケーション、知り合いもいない場所での寮生活、大学受験をするという目標、そして入学金含む学費と学生生活を送るために必要なお金を貯めなくてはいけないというプレッシャー、そんな環境の中でも頑張れたのは、ひとえに私の中にあった反骨心であったと思います。
何となく流されるまま自分の将来を決めたくない、今は貧乏だけど絶対に将来成功してやる!みたいな。

あと私のようなタイプは、やはり相当珍しいのか、周囲の人たちがとても優しかった(笑)派遣会社の人も派遣先の人も本当に暖かく接してくれました。環境にも恵まれたのは本当に良かったです。

ただ日曜などを利用して模試などを受けに行きましたが、受験するたびにもともと悪い成績が更に悪化する一方で、その結果を受け取るたびに精神的に辛かった。
さらに模試は予備校で受けるのですが、予備校に入るたびに勉強に専念できる環境があったらと、嫉妬に近い感情を感じていた記憶があります。

全てに金が必要だ -自己紹介的な何か④
金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ。闇金ウシジマくんが言っていました。名言です。 未来はお金で買える 私の若い頃はとにかく貧乏で、高校ですら市の援助か何かを受けて行きました。高校卒業時に就職先として...

進路を決めたのも派遣写真時代

ところで、もともと文系の大学を目指していた私にとって、職場でのプリンターという家電との出会いは進路を変える契機の一つとなりました。

ちなみにレーザープリンターは、その原理として静電気を利用して印刷しています。仕事を通じて電気という不思議なものに触れて興味を持つことになり、結果として理系大学への進学を決めました。もともと成績の悪いバカだったのに、さらに理系に進路変更とか、今考えると無謀(笑)

ただ理系の道を選択した時点で昼の通学は諦めました。学費を調べたところ、どうやってもお金を工面できる自信がありませんでしたし。結局、夜間大学に進学することになります。

でくの坊として -自己紹介的な何か②
「雨ニモ負ケズ」という詩があります。有名な宮沢賢治の詩ですが、私が今でも全文を暗唱できる好きな詩の一つだったりします。学生時代の苦しい時期に読んだのでよく覚えています。 学生時代の挫折 大学生活ではい...

ただ派遣社員として働いたその1年はとても大きくいい経験になりました。そもそも1年で辞める宣言しているバカな高校生あがりを雇うだけでなく、さらに色々なことを教えてくれました。ほんとあの職場の皆さんと環境には、今でも感謝しています。

初めて過去を振り返って自己紹介的なものを書いたかも

断っておきますが、これは「俺って頑張ったぜアピール」でも美談を披露しているわけでもありません。ただブログを始めるにあたって、良いネタになるかと思ったから書いてみました。

そもそも自分の過去の話を人にしたことはないです。私自身が自分のことを誰かに理解してもらおうとも思わないし、同じくらい他人への関心や興味がほとんど無い人間であることが理由でしょう。昔、誰かに「あなたは人間自体に興味がないのでしょう」と言われた記憶があります(笑)他人にそんなことを言われるくらい、興味がないのですね。自己顕示欲もほぼ0です。

環境的に、そうするしか無かったから、そうしただけの経験談。ただ同じように経済環境的に苦しく、もし将来への道を自ら閉ざし、諦めようとしている若い子たちがいたら、イジけてしまう前に行動してみてもいいかもしれませんね。意外と上手くいくかもしれませんよ・・という参考話的に自己紹介してみました。